自動車の整備・点検の中心を担う国家資格「二級自動車整備士」。ディーラーや整備工場で幅広い作業ができる資格として、これから整備業界を目指す人にとって最初の大きなステップとなる資格です。
この記事では、二級自動車整備士とはどんな資格なのか、実際にどんな仕事ができるのか、資格取得までの流れ、専門学校で目指すメリット、そして資格を取得できる学校の例として日本工科大学校 自動車工学科も紹介します。整備士を目指す方に必要な情報をまとめた内容になっています。
1. 二級自動車整備士とは?どんな仕事ができる資格なのか
二級自動車整備士は、国土交通省が定める国家資格で、自動車の点検・整備・車検業務の中心を担う技術者です。整備士資格には3級・2級・1級がありますが、現場の多くの作業を担当し「即戦力」として評価されるのが二級整備士です。
◆ 二級自動車整備士ができること(作業範囲)
二級整備士には「分解整備」が認められています。これは、整備士資格の中でも二級以上に与えられる重要な権限で、次のような作業を行うことができます。
- エンジン本体の分解整備
ピストン・シリンダー・点火装置・燃料装置など - ブレーキ装置の分解整備
ABS含むブレーキシステムの点検整備 - ステアリング・サスペンションなど走行装置の整備
- トランスミッション・駆動系の分解整備
- 車検整備(保安基準に基づく点検・整備)
- 電装品・電子制御システムの診断
OBD診断、エアコン、オルタネーターなど - 故障診断(電子制御含む)
注意が必要なのは、「自動車の安全に関わる主要装置を分解して整備できるのは、二級以上の整備士だけ」という点です。整備工場で中心業務を担ううえで欠かせない資格であり、就職・転職においても評価される理由の1つとなっています。
◆ 二級整備士に求められる役割
二級整備士は単に作業をこなすだけではなく、次のような役割も担うようになります。
- 整備内容の判断や作業計画の立案
- 後輩スタッフの指導
- お客様への整備内容の説明や提案
- 安全点検や総合的な車両コンディションの判断
このように、二級整備士は「整備現場の中心となる技術者」という位置づけであり、資格を持つことで任される仕事の幅が大きく広がります。
◆ 二級整備士の活躍の場
- 自動車ディーラー(メーカー系列の整備工場)
- 民間整備工場
- 車検専門チェーン
- カー用品店(ピット作業)
- 中古車販売店での納車整備
- トラック・バスなど大型車の整備企業
自動車整備士は慢性的な人材不足が続いているため、資格を持つことで就職先の選択肢や待遇が大きく広がるのも大きな魅力です。
2. 二級自動車整備士の資格取得方法(受験資格とルート)
二級整備士の資格を取得するには、大きく分けて次の2つのルートがあります。
- ① 整備工場で実務経験を積んで受験する
- ② 専門学校の養成課程を修了して受験する
◆ ① 実務経験ルート
整備工場に勤務しながら経験を積み、受験資格を得る方法です。必要な経験年数はおおむね2〜3年。働きながら知識を学ぶ必要があり、資格取得まで時間がかかる点がデメリットです。
◆ ② 専門学校(養成課程)ルート
もっとも一般的で確実なルートが、「国土交通省指定の養成課程を持つ専門学校」で学ぶ方法です。授業や実習で整備の基礎から応用まで体系的に学べるため、基礎力が身に付きやすいのが特徴です。
また、専門学校を修了すると実技試験が免除され、筆記試験のみで受験できるため、合格率が高いメリットもあります。
3. 二級整備士を目指すなら専門学校が有利な理由
◆ 現場に近い実習環境で学べる
専門学校では実習車両・工具・診断機などが整っており、整備士として必要なスキルを実践的に学べます。最新のハイブリッド車・電動車の技術に触れられる学校も多く、現場に出てからの対応力が大きく違います。
◆ 就職サポートが手厚い
自動車メーカー系ディーラーや整備工場との連携が強く、求人も豊富。面接指導や企業説明会など、キャリア支援を受けながら就職活動を進めることができます。
◆ 資格取得に最適化されたカリキュラム
筆記対策・実習・最新技術の授業など、資格取得に必要な知識が効率よく身につくよう構成されています。二級整備士の合格率が高い学校が多いのも特徴です。
4. 二級自動車整備士の資格取得ができる専門学校(例)
全国には二級整備士の養成課程を持つ学校が多数ありますが、ここでは日本工科大学校 自動車工学科を紹介します。
◆ 日本工科大学校 自動車工学科の特徴
- 国土交通省指定の二級整備士養成課程を設置
- 実習車両・設備が充実しており、現場同様の環境で学べる
- 少人数制で、一人ひとりに丁寧な指導が行われる
- 電動車・ハイブリッド車など最新技術にも対応
- ディーラーとの連携が強く、就職に有利
自動車整備の基礎から応用まで一貫して学ぶことができ、卒業後は即戦力として活躍できる人材を育成しています。
日本工科大学校 自動車工学科5. 専門学校選びのポイント
どの学校を選ぶかによって、学べる内容・実習環境・資格取得率・就職実績は大きく変わります。特に次の点は必ずチェックしておきましょう。
- 最新の実習設備が整っているか
- ハイブリッド車・EVなど最新技術に対応しているか
- 二級整備士の合格率
- 就職支援の手厚さ
- 在校生や先生の雰囲気・サポート体制
6. まとめ|二級整備士は整備現場の中心的資格。専門学校で確実に目指せる
二級自動車整備士は、整備現場で中心となる国家資格です。分解整備や車検整備など幅広い業務を担当でき、就職にも強い資格として高い価値があります。
資格取得のもっとも一般的で確実なルートは、専門学校にある養成課程を修了する方法です。実習環境や就職支援が充実しており、卒業後すぐに現場で活躍できる技術を身につけられます。
今回紹介した日本工科大学校 自動車工学科のように、実習環境が整った学校を選ぶことで、整備士としてのキャリアをしっかり築いていくことができます。車が好きで、手に職をつけたい方にはとても魅力的な職業です。
日本工科大学校の情報

| 学校名 | 専門学校 日本工科大学校 |
| 所在地 | 〒672-8001 兵庫県姫路市兼田383-22 |
| 電話番号 | 0120-505-111 |
| 学部・学科 | 【一級建築士を目指せる学部・学科・コース】 建設工学部 ・一級建築工学科 【二級建築士を目指せる学部・学科・コース】 建設工学部 ・一級建築工学科 ・環境建設工学科/建築コース ・環境建設工学科/土木・造園コース ・建築職人マイスター専攻科 ・二級建築士専攻科 【一級自動車整備士を目指せる学部・学科・コース】 自動車工学部 ・一級自動車工学科 【二級自動車整備士を目指せる学部・学科・コース】 自動車工学部 ・一級自動車工学科 ・自動車工学科 ・車体自動車工学科 ・カスタム自動車工学科 |
| URL | https://www.seigaku.ac.jp/ |